レディホーク

『レディホーク』
Ladyhawke


LadyHawke


製作総指揮 ハーヴェイ・バーンハード
製作 リチャード・ドナー / ローレン・シュラー
監督 リチャード・ドナー
脚本 マイケル・トーマス / エドワード・クマーラ / トム・マンキーウィッツ / デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
原案 エドワード・クマーラ
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
美術 ウルフ・クルーガー
音楽 アンドリュー・パウエル
衣装 ナナ・チェッキ
特撮 ジョン・リチャードソン
出演 マシュー・ブロデリック / ルトガー・ハウアー / ミシェル・ファイファー / レオ・マッカーン / ジョン・ウッド / ケン・ハッチソン / アルフレッド・モリーナ / ジャンカルロ・プレイト





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ある方の映評に、女=猫に例える台詞がある映画の話をされてました。
キャットウーマンなんか、まんま猫女やねんけど、歌やTVドラマの台詞の中や、普通の会話の中でも男女を別の動物に例える事はよくあること。

で、ふと思い出した映画がありました。

邪悪な魔法を使う司祭の横恋慕で、昼は女が鷹に、夜は男が狼に変身させられ、二人が人間の姿で逢瀬を交わす事ができるのは日の出、日の入りのわずか数分だけ。
昼間は戦士である男の肩に羽を休める鷹、夜中は女の足下に付き従う狼、お互いにお互いを守り、頼りにしながら、魔法を解くため司祭に戦いを挑んでいく。

ありえる脚本プロットだが、人物考証やストーリー構成が秀逸で、ストラーロの奥行きある映像とドナーコンビのテンポある演出でグングン魅せつけていってくれます!

ドナーコンビ(ローレン・シュラー・ドナー/リチャード・ドナー)のたぶん初コンビネーション作やないかな?
後に『リーサル・ウエポン』や『フリーウィリー』など、硬軟取り混ぜてメガヒットを生むスーパーカップルです。

戦士役はまだボテが入る前のスマートで俊敏なルトガー・ハウアー、『ブレード・ランナー』レプリカントのしなやかな身体に纏う中世の鎧姿がまたかっこいい!
ヒロインが『グリース2』でデビューしたばかりのミシェル・ファイファー、まだ若くて可憐なのに、この凛とした存在感はすでに大女優の風格。
二人のキューピット役、けっこうおいしいこの役回りに『フェリスはある朝突然に』でブレイクする前のマシュー・ブロドリック、若いっ!

女を鷹に、男を狼に例えるのが適当かどうかなんて、どうでもええのよ。
画面の中で俳優が泣き、苦闘し、幸せになろうとする。
僕らはハラハラし、ウットリし、そしてホンワカになる。
エエ映画はエエの!


(1985/アメリカ作品)


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